家庭でもできる学習の自立を支えること
家庭でもできる3つのこと
(1) 問い掛け・対話(振り返りは、メタ認知を高める基本です)
子どもが、体験や学習したことを自分自身で改めて振り返えられるような問い
掛けや対話を心掛けること。
(2)傾聴・共感(傾聴や共感による安心は、自尊感情を育みます)
子どもが、体験や学習したことを話そうとするときに、共感をもって、心から
耳を傾け聴く態度を示すこと。
(3)見守り・我慢(見守りは、成長の機会を増やし意欲を育てる)
子どもが、体験や学習したことを伝えようとするときや、何かに挑戦しよう
としているときは思い遣りを持って見守ること。
家庭でできる「問いかけ・対話」
■問いかけ・対話
「今日は、どんなことを勉強したの?」
「どんなことがわかったの?」
「その式でどうしてわかるの?」
その日に学んだことを振り返ることができるような問いかけ や
保護者の方に学んだことを話すことで授業の内容が理解できているかどうか
確認できるようにしましょう。
上手く説明できなくても構いません、怒ったりせずに
「ここまでわかったんだね」「一緒に教科書やノートをみてみようか」
などの声かけをしてみましょう。
■傾聴・共感
積極的に関心を持って相手が思っていることまでに、注意深く耳を傾ける
相手を理解するというこ
家庭でできる「傾聴・共感」
傾聴のスキルは以下の3つです。
1.ペーシング
相手の話し方、姿勢、視線、心の状態(テンションが高いのか、落ち 着いてい
るのか、など)を合わせること。
2.オウム返し(反復)
相手が発言した言葉をそのまま繰り返すこと。 ちゃんと聞いているよという
安心感。
3.パラフレーズ(言い換え)
相手の言ったことを要約したり、言い換えたりすること。認識のズレ を調整す
ることができる。
*そのほか、うなづきやあいづちも大切です。
傾聴で気を付けておくこと
1.先入観を持たない(先読みしない)
「次はこの話だな」「きっと、こういう方向に進むだろう」
など考えながら聞かないようにしましょう。
「相手の言っていることの本当の意味することはなんだろう?」
「それって、どういうこと?」「どうしてそう思うの?」
そんな問いかけをしてみましょう。
2.次に自分が発する言葉を考えない
次に自分が話すことを考えながら聞くと、相手の話をきちんと聞くことができ
ません。相手の言葉にしっかり耳を傾けましょう。
3.判断しない
話を聞いていると相手が間違ったことを言ったり、認識していることに気づ
くかもしれませんが、悩むこと、間違うことも相手にとって、それは必要なプ
ロセスです。相手は「話を聞いてほしい」と思っているかもしれませんが、
「意見やアドバイスがほしい」とは思っていないかもしれません。
家庭でできる「見守り・我慢」
“傾聴のスキルを向上させる7つのコツ”
1:話すことよりも聞くことに時間を割く
2:視線をあわせる
3:タイミングよくうなずいたり、相づちをうつ
4:相手の考えを先読みしない
5:話を遮らない
6:自分の考えを押し付けない
7:相手の話の内容や考えを否定しない
子どもの成長には、親の我慢や見守る態度が必要です。
全く手を出さないということではなく、適切なタイミングで
適切な手立てをしましょう。