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貧困を抱える女性の現状



東京学芸大学2年の菊地宏亮と申します。気軽にキクと呼んでください。


先日のまほらboの国語の授業では「貧困」に焦点を当て学習しました。子どもたちは様々な視点から問題を考察し、私達スタッフを驚かせるほど熱心に学習し、様々なことに気づきました。特に女性の貧困について考えた際には、「子どもや旦那さんが家事を手伝えば、お母さんは働くことができる。」「10年間出産や子育てで仕事を休んでいる間に仕事の内容が変化している。」などと具体的に素晴らしい意見を発表してくれました。


さて、今回は私も子どもたちと同じように「女性の貧困」 というテーマで掘り下げてみたいと思います。現在、言うまでもなく、女性の貧困が社会問題になっています。具体的には、シングルマザーの経済的負担が大きすぎることや、出産や育児で一度離職するとなかなか希望する条件の職に就けないことなどが挙げられ、解決していくためには様々な視点から分析し、その本質を捉えなければなりません。


では、皆さんは実際に貧困を抱える女性達が、どのように働いているか考えたことがありますか? もちろん様々なケースがありますが、主に貧困を抱える女性達はキャリアや能力が重宝されず社会的属性(低学歴・離婚・母子家庭など)が選別される基準になり、なおかつ慢性的な人手不足を抱える市場に取り込まれていくでしょう。つまり、サービス業に取り込まれます。さらに、こうした社会的属性を覆い隠すために女性達は「明るさ」や「柔軟さ」を強要されます。そして、多くの女性達はやりがいのある仕事ではなく、やりがいはなく低賃金な仕事での自己実現をしていかなくてはなりません。日本にはこうした貧困を抱える女性達を包摂する悲惨な社会構造が確実に存在します。目を背けてはいけません。


皆さんはこのような現実を受けて、これをどのような方法で解決していきますか? この問いに明確な答えはありません。一人一人が深く考えて言語化・行動していくことが重要です。まずは、私達と一緒に考えてみませんか?


参考

文貞實,2012,「労働市場の再編と女性労働者—温泉リゾート地域の労働市場を事例に--」『日本都市社会学年報』,30:29-41

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