前回は深い呼吸の実践内容をお知らせしました。
画面を通して子ども達、スタッフ、そしてその近くにいるかもしれない保護者の方々に向けた声掛けの内容です。
たくさんの方に読んでいただき、また、実際にその声に合わせて呼吸をして下さった方からのご感想もいただき、大変嬉しく思います。ありがとうございました。
一日の生活の中で、浅く短くなりがちな呼吸を「深い呼吸」に変えるだけで受け取れるメリットはたくさんあります。
今の自分の状態を知る(向き合う)
冷静になる
集中力を高める
ゆったりとリラックスをする
つらい気持ちを乗り越える
余裕を持てる
では、そもそも何が違うのでしょう
〝普段の呼吸〟と〝深い呼吸〟
普段の呼吸は、人が生きていくうえで欠かせない働きで、いつも自然にできています。消化、体温調整などと同じ自分の意志では動かせない体の働きを調整する自律神経の機能の一つです。
そして、深い呼吸は自分の意志で行うことができる呼吸の仕方なのです。
自律神経には交感神経と副交感神経とがあります。
体を動かしている時や昼間は交感神経が活発になり、安静時や夜は副交感神経が優位になって体を休めるようにできています。
この二つがうまく切り替わることでバランスが取れ、心と体の状態を正常に保っています。
しかし、ストレスなどでバランスが崩れると心身の不調を引き起こしてしまいます。
忙しさや緊張が続く、夜更かしや体を休ませる時間を取れないといった状態が続いたり、心配事やショッキングな出来事に出会い、心が休まらない場合でも、その度合いに関係なくストレスになり、バランスが崩れやすくなります。
このようなストレスなどで交感神経が優位な状態が続くと、呼吸が早く浅くなり、酸素が十分に脳(体内)に行きわたらない、体中の筋肉が縮む、硬くなる…といった状態になります。
この様な時、自律神経のバランスをとる方法に深い呼吸があるのです。
〝呼吸は唯一意識的にコントロールができます。〟
自分の状態に合わせ、いつでもできる深い呼吸で副交感神経を優位にさせ、リラックスし、筋肉を和らげ緊張をほぐすことで適度な集中力を保ち、バランスを整え、先の受け取れるメリットへと繋げることができるのです。
一方、自律神経とは反対に自分の意志で動かすことができたり、その働きを感じることができる神経を体性神経といい、感覚神経と運動神経から成り立っています。
→こちらの話はまほらboタイムの体操話でご紹介しますね。
お約束のちょっと詳しく…
5つの良いこと、できるようになること
①気持ちを切り替えます。
・息を長く吐きながら自分の声を聴くことで副交感神経を刺激し、リラックス効果が生まれます。
長く、細く、深く息を吐く時には腹式呼吸を利用します。
腹式呼吸ではおなかを膨らまし肺を広げるので、肺の下にある横隔膜をしっかりと動かすことになります。
その横隔膜の近くには自律神経が集中し、たくさんのリンパが流れています。
ゆったりと息を吐くことで自律神経を刺激し、副交感神経が優位になり、リラックスするというわけです。またこのリンパの流れをよくすることも自律神経のバランスを整えることに繋がります。
腹式呼吸のような「リズム運動」を繰り返すと、心のバランスを整える働きがある神経伝達物質のセロトニンが分泌されて心が落ち着くともいわれています。
自分の「はー…」という息の声を聴くことでマインドフルネス状態に。
規則的な呼吸の息の声を聴くことはリラックス効果とともに、集中力を高めます。普段身の回りに音があふれていて聞き流すことを覚えてしまっている耳の復活とともに「今この瞬間の様子を観察する」という状態、つまり心を落ち着けるマインドフルネスな状態になれるのです。
いつでも自分の状態をコントロールできる深い呼吸。ぜひ生活に取り入れてくださいね!
◆自分を調整する力がつきます。
まほらbo
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