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中学進学でホントに必要な力

更新日:2020年8月29日


2020年8月18日、まほらboの秘密基地にて、教育講演会を開きました。

講師をした松嶋です。


今日は、感染予防の為に定員を減らした関係で、残念ながら来られなかった方、まほらboメイトで遠方にお住いの方に、ダイジェスト版ではありますが、講演会の内容をお伝えします。

なお、当日の質疑応答、アンケートで送られてきた新たな質問のこたえに関しては、noteの方で記事を載せる予定です。きっとあなたと同じ悩みの人がいるはずです。ぜひ、そちらもご覧ください。


まほらbo note




「中学受験を考えています」……ちょっとかっこいい雰囲気?がします。

でも、この言葉には「中学受験をします」までの覚悟はありませんね。


きっと迷いもあるのでしょう。

しかし、中学受験というのは、迷っている人が難なく行ける道ではありません。

するならするで、親子ともども相当な覚悟が必要です。


また、中学受験は、親主導型の受験と思われがちですが、そもそも「主導」という言葉を使うこと自体、発想が間違っています。主役は子ども。子どもが主体性を持って取り組まないと、受験が終わっても、セッティングしてくれないと動けない、今日することのマニュアルがないと勉強できない、そんな子になってしまいます。

私はあちこちの講演会でお話していますが、中学受験で親ができることは、資金の準備と、衣食住を整えることだけです。

逆に、親がずっとリードし続ける状態でないと受験を乗り越えられない子は、まだ時にあらず。3年先にゴールを伸ばした方がずっとずっと良い場合も多いように思います。


夕方の回。公立、私立、国立、様々な学校のお子さんのママたち。



中学受験に向いている子

  1. 体力がある

  2. 主体性がある

  3. 精神的に大人びている(ませガキタイプ)


1は軽視しがちですが、かなり重要です。特にインフルエンザが流行る時期に受験のある中学入試は、日ごろから体力をつけておかないと、風邪ひとつで努力が台無しになることも。

2は最重要項目です。先ほども話をしましたが、親がガンガン引っ張って、なんとか希望する学校に入れても、そこから先にこの力がないと、あっという間について行けなくなります。

3はものすごく大雑把な印象ですが、塾の先生や学校の先生をしている友人・知人、共通の印象です。自分の主張がはっきりしている。言いたいことが止まらない。知っている知識を話したがり、大人が負けじと張り合ってきて、自分の力不足を感じると、なにくそ!と泣きながらでも頑張るタイプ。クラスに一人は、明らかにそういう子っているでしょう?本人が望んでいることが絶対条件ですが、もしそうであれば、今がベストタイミングです。


今はやめておいた方がいいタイプ

  1. 周りが塾に行っているので、行く。みんなが受験するようなのでする。

  2. せっかく今まで受験勉強をしてきたのだから、しんどそうだけど頑張らせる。

  3. 本人がやる気もない、言われないとできない、遊びや学校との両立などの自己管理もできない


1 周囲がするからと、塾に入れたり、受験をさせたりするのは、思考を放棄している状態ですね。お子さんが、周囲に流された人生を送ることにならないよう、こういうチャンスを活かして、親御さんが主体性を持ちましょう。


2 もったいないという気持ちの切り替えが必要です。例えば、私の通信オンライン講座「かきまくれっ!こくごトレーニングペーパー」では、月曜日から金曜日まで、A4で1枚程度の毎日の課題があるのですが、学校行事があったり、体調を崩したりして取り組めなかった時に、プリントがたまってしまいますよね。そんな時、私は「その分は捨ててください」と言っているんです。数枚やらなくたって大きな遅れにはなりません。それよりも「ためてしまった」という気持ちが心に残っている状態で学習することの、集中力の低下、モチベーションの低下による影響の方が大きいのです。お母さんたちも分かると思います。すべきことがたまっている状態の心で、ゆっくりお子さんと向き合えないでしょう?いらいらしてしまいますよね。いらいらするくらいだったら、すべきことを減らした方がいいんです。


3についてですが、小6だとこの状態は普通です。しかし、このような状態では、受験勉強はつらいだけです。まずは自主性や主体性を育てて、3年後に挑戦する方が、ずっとずっと良いこともあります。3に関しては「中学受験勉強で身に付く」と、塾ではウリにしているでしょう。かつて私もしていました(笑)

でも、これ、受験勉強でなくても身に付くでしょう? むしろ机にずっと向かうより「遊び」の中から、夢中になっていることから身についていくものなのです。限られた時間を「受験勉強」に使うのか。それとも主体性を育てることに使うのか。それは受験のタイミングで決まります。ゴールを3年後にスライドした子は、じっくり身に付けさせることができるという、大きなメリットがあります。


第一条件は?

本人が望んでいること。当たり前です。むしろこれさえあれば、あとは何とかなるし、第一志望に合格できなくても、誰のせいにもしません。そして、そういう時、小さな体に抱えきれないほどの悔しさが押し寄せた時、そういう時こそ、親の出番です。


言いくるめてはいけない。

家族会議が大事です。何回も何回も話し合うこと。大げさじゃなくてもいい。家を、何を話しても良いのだという安心安全の場にして、いっぱい語り合いましょう。

本人を見て判断することも大事。けっして他人と比べない。兄弟とも比べない。


一番危険な発想は「ま、受けるだけ受けておく?受かったらラッキーだし」という考え。

受験は宝くじとは違います。様々な準備を放棄してこんな気持ちで臨むほど、甘くはないのです。




では「うちの子、やっぱり今は向いていないかも」そう思った時はどうしたらいいでしょう。一番大事なことは、その焦りを受験塾で補わないことです。タイプが違うのに、同じところに押し込んでどうするのですか。。。


むしろ、受験組が受験勉強しかしていない時にすべきことがあります。

さきほどの中学受験に向いている子の3つの特徴を思い出してください。

  1. 体力がある

  2. 主体性がある

  3. 精神的に大人びている

つまり、この3つについて、力を付けさせること、それがこの3年間でじっくりすることです。


  1. 体力……1日何分かを体力をつける時間にする。塾に行くとできない。

  2. 主体性……親のせいにしない子。自己管理能力を失敗しながらもしっかりはぐくむ。

  3. 精神的に大人に……無理に成長させなくても大丈夫。読書はいい。


受験を高校にずらした場合、長期目標に切り替え、受験組が受験勉強しかしていない間に、しっかりと『刃を研ぐ』ことが大事です。


もう一つのテーマ。実は私が一番推すテーマなのですが、新型コロナ感染拡大の中、これが今、できなくなっています。

子どもには、保護者と学校の先生以外に「第三の大人」が必要ということ。

コロナが収束したら、子ども会、自治会、地元のお祭り、ボーイスカウト、子ども消防団など。そういうところに、子どもをどんどん出してみましょう。ボランティアもさせましょう。


中学しか出ていないけど、めっちゃ人の役に立っているおじさん

足が不自由だけど、みんなから尊敬されている自治会のおっちゃん

自分の話を何度も何度も聞いてくれる地域のお姉さん

やたらと虫に詳しいお兄さん

苦労をしている人、工夫をして生活をしている人、人生を楽しんでいる人

様々な価値観の人がそこにいます。

誰も「勉強」の話なんかしない、そういう世界も子供には必要なんです。


ちなみに私の子どもは、大学生がサークル活動でしている子供会で、ボランティアと野外生活を体験し、立派になりました。私は、屋外活動は苦手なので、息子を預けて本当によかったと思います。

また小学3年生から5年生まで、ポケモンカードゲームのジムに在籍しました。そこの大人が、息子に、ゲームのルールや、相手が違反をしたときに審判に申告する方法などを教えてくれました。交渉も上手になりました。じっと待つということ、相手の意見を聞くということも、全部そこで教わった気がします。このジムの影響はとても大きいと感じています。

息子にはたくさんの大人がいました。そうしたことは、家庭と学校で教わったことの何倍も価値があったと思っています。


第三の大人といえば、まほらboはどうでしょう?(笑)

10人以上の、学生を含む大人が、子どもたちをバックアップします。

遊びを通じて、学び方を学ばせます。

9月からの受講生を募集中です。


夜の部。お仕事帰りのパパ、ママたちが熱心にメモを取っていました。


当日の質疑応答、アンケートで送られてきた新たな質問のこたえに関しては、noteの方で記事を載せる予定です。きっとあなたと同じ悩みの人がいるはずです。ぜひ、そちらもご覧ください。


まほらbo note


明日は、無料体験会。

国語では、この文章の「型」を勉強しますよ!



お楽しみに!


まほらbo 国語担当 松嶋有香

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