放課後まほらboで大切にしている事を具体的に紹介するコーナー〝The まほらbo〟。
今回はふりかえりについてのお話です。
まほらboでの振り返り
一つ一つのタイミングでおこなう〝今感じたこと〟の書き出しと発表。今の自分が感じている事を知り、思いを巡らし、考える習慣がついていきます。
① 「わかったこと、できたこと」
② 「できなかったこと、むずかしかったこと」
③ 「もっと知りたいこと」
④ 「全体的な感想」
⑤ 「明日からやること宣言~続けることとチャレンジすること~」
そもそも、振り返りって?何がいいの?
なぜまほらboでは振り返りの時間をとっているのでしょう。
それは今日のめあてや出会った出来事について自分自身の理解を確認するため。
そして「できた!わかった!」を繰り返すことで次の行動へのモチベーションを自分で高め、自己肯定感と自己効力感を育てていくためです。
放課後まほらboで一緒に過ごす時、教科でもまほらboタイムでも自分が実践したものには必ず何かを感じ、何かを受け取っています。
それらを明確にすることで自分の〝今〟を知り、〝これから何をする(したい)のか〟が明確になっていくのです。
①「わかったこと、できたこと」
それを自分自身が分かることで嬉しさと楽しさが伴った「できた!わかった!」が一つ一つ増えていきます。小さな気づきを見逃さず自分にできたことが増えたことを素直に喜べることが次のモチベーションに繋がっていくのです。
②「わからなかったこと、むずかしかったこと」
わからなかったこと、それは「語彙(言葉)」なのか、「どうして」なのか、はたまた「やりかた」なのか。これな「なぜそうなのか」に繋がり、「本当にそうなのか」という科学的視点を持つきっかけになります。むずかしかったことは、例えば繰り返すことで要領を得てできるようになるものです。意味が分かれば難なくできることもあります。それでもそこには「どうしたら」うまくできるようになるのか考え、様々な工夫をし、それによってできるようになります。
③「もっとしりたいこと」
先の「わかったこと、できたこと」「わからなかったこと、むずかしかったこと」から自分にとってなぜそう思うのだろうか、面白いなと思い、興味を持つことに繋がります。つまり自分から動きかけたくなる具体的な内容に繋がっていくのです。
④「全体的な感想」
その日全体を通して、印象に残ったことや、お友達やほかの人の発表や意見を聞いて、自分が感じたこと思ったことに目を向けます。最初はなんとなく聞いていたお友達の発表も、コーチたちの問いかけや声掛けを通してそのやり方を覚えて、そうしていくうちに、少しずつ自分事としてとらえられるようになります。
すると、もっとよく聞くために「なぜ?」「どうして?」と深い質問ができるようになります。その問う習慣は自分自身にも向かい、今日の自分の過ごし方でもっと工夫ができることなどへの気づきが現れます。
⑤「明日からやること宣言」
ここでは二つの要素があります。「続けること」と「チャレンジすること」です。
「続けること」。
これは毎日の習慣として続けること。それは「すごいこと」のような大きさが大切なのではなく、自分で考え、自分の声で発表し、それを自分の耳で聞き、そして実行していくことが大事と考えています。続けることは習慣となり、習慣というのは頑張らなくてもモチベーションが上がらなくてもいつでもできるようになることで、そうなっていくことを目指します。これは自分を認める力になり、自分で育てていく自己肯定感です。
「チャレンジすること」
これは新しい何かを一つずつ、です。それは「もっとしりたいこと」として挙げたものに対してのアクションかも知れませんし、「むずかしかったこと」への工夫かも知れません。お友達が発表した自分で納得し満足していたものを聞いたから自分もやってみようかとも思うことかもしれません。ここでは、やってみたい思いを宣言することを大切にしています。自分で自分の背中を押せることやできなかったことも含めてチャレンジすること自体に価値があること、意味がないものは一つもない事に気づいてもらうのです。
振り返りを続けてきて見えたもの
ふりかえりは具体的な言葉を使い、具体的な行動に結びついていきます。
ふだんなんとなく使ってしまう「よかったです」「すごいとおもいました」「がんばります」という言葉を、「なにが?」「どこが?」「どのように?」ともっと詳しく探求していく自分になっていきます。具体的に探究することで、一つ一つを大切にし、自分や周りへの興味関心が育っていきます。
自分を大切にして、周りを大切にする
4月から3か月間のオンラインまほらboでの振り返りの取り組みでは、参加した子ども達だけでなく、伴走してくださった保護者の方々にもその大切さが伝わり、次第にご自身が実践される方が増えました。言葉かけや問いのスキルが上がりました。
保護者の方々がご自身が自分に目を向け、自分を大事にする時、お子様を認め、もっと大切にしていこうという考えに至ったと保護者会で報告がありました。
放課後まほらboではどんなことでも「意味がないことは一つもない」「すべての価値を認めていく」ということを振り返りで具体的に実践し、いつでも、誰に対してもそのように考え行動できる人を育んでいくのです。
9月から本格スタートする放課後まほらbo。
8月は2回の無料体験会があります。
今日の教科は国語と算数、そしてまほらboタイムで自分と向き合います。
まずはメイト登録で体験会に参加できます。9月からの本格スタートに向けたお申し込みはこちらから。
8/30には学び方を考える教育講演会が開催されます。一度我が子の教育について考えてみませんか?
Comments