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何を「教える」か

まほらboでは、学習方略として「方法」を教えています。

これは「単元」を教えるということとは少し違っていて

中身を変えながら、普遍的な、様々な所で使える考え方や伝え方について教えています。

ようこ先生は、常にそれについて意識しながら生活するようになりました。


ようこ先生のもう一つの放課後の活動である、学童保育でのことです。

調べ学習をしていて、それについての発表をする機会がありました。

これまでの子どもたちの様子をみていて「質問」をされた時の対応の仕方がわからないのではないかと感じることがありました


ある小学校3年生の男の子Tくんは、目立つことは好きですが、人前で発表することは少し苦手です。

彼はお弁当の具材を考えて発表していました

本人は「ハンバーグ」と言ったのですが、質問者には「ハンバーガー」と聞こえてしまったようで

「定食の様なお弁当でご飯とハンバーガーはおかしいんじゃないですか?」と質問されました

するとTくんは

「え?!ご飯とハンバーグはおかしくないだろう?ご飯とハンバーグが合うと思う人!!」

と、会場に多数決を取り始めました。


ただの聞き間違えだったので、説明してその場は収まりました

質問者の子は単純に「おかしいな」と思って質問したのですが

Tくんには、「せっかく考えたのに責められた」と感じたように思えました。

質問の受け取り方がわからなかったのかもしれません。



その様子をみていたようこ先生は次の回で質問について解説をしてみました。

*質問にも色々な質問があるよ

*良い質問は「答えたくなる、相手に気づきがある質問だよ」

*悪い質問は「答えたくない、相手に気づきもない質問だよ」

*質問されるということは、興味があるということだからいいことだよ

*わからない時は「わかりません」「今度、調べます」って答えていいんだよ

などの話をしました。


それを真剣に聞いていたTくんは、次の発表の時

答えに詰まってしまった時に無理に答えを出そうとせずに

「・・・ あ、次までに考えてきます。(で、いいんだった)」

という返答をしていました。


問いかけられたら、答えを言わなければという思考になりがちです

(特に学校ではそうかもしれません)

でも、生活していればわからないことはたくさんあります

質問ってどういうことか意味を理解し、

「わかりません」と言ってもいいという対応の方法の一つを知りました


人は知らないと「怖い」と思ってしまいます

怖いと相手を攻撃してしまうことがありますよね

しかし、その場の過ごし方、対応の仕方がわかれば怖くなくなり

落ち着いて過ごすことができるようになります

その場で「何を」教えるか、伝えるかが大切だなと改めて感じた出来事でした。


(あべようこ/べっちゃん)



まほらbo後期始まりました。

毎週火曜日金曜日。小学校3年生以上。会場は東京都小金井市です。

教材、材料費などは別途。月2万!

お問い合わせは

オンラインでの受講も可能です。


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