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  • 執筆者の写真tamafo

自分の目で見ること

更新日:2020年12月23日

12月の空はにぎやかだ。 地球以外の天体から試料を持ち帰る「サンプル・リターン」の成功した初代はやぶさに続いて2回目となる「はやぶさ2」の話から始まり、華々しい天体ショーが大きく報道されている。


1⚫︎月と金星の接近 12/13未明〜明け方

2⚫︎双子座流星群 12/13〜14明け方

3⚫︎月と木星と土星の大接近 日が沈み暗くなり始めた南西の空

4⚫︎木星と土星の大接近 最接近は21日

5⚫︎月と火星の接近 12月23日(水)から24日(木)にかけては、上弦を過ぎて満ちてきた月と火星が見られる

6⚫︎12月の満月は〝コールドムーン〟12/30



自分の目で見て、感じること。

それぞれの詳細やその様子は多くの人の投稿写真や関連施設の動画配信もあって、あとからでもみることができる。

息を呑むような素晴らしいものが沢山ある。

それらとの出会いに感謝しながら、実際に見るという事について考えてみた。


18~19世紀のドイツの哲学者、ショウペンハウエルの言葉で「歩行者のたどった道は見える。だが歩行者がその途中で何を見たかを知るには、自分の目を用いなければならない。(『世界名言集』 岩波書店)」というものがある。


実際に見ることで、今まで蓄えた知識が、映像と結びつく。 確信に変わったり、新たなことを知り、また別の知りたいというきっかけを作る。

その経過、移ろいを感情を伴って味わうことができる。


実際に見るという事はその切り取った瞬間だけではなく、その移ろう様子、時間を情景と共に見て感じる事なのだと思う。


日本に移ろう四季があるのはとても素晴らしい。

目を向ければその季節に因んだ行事や文化を学び、知ることと共に、体験し、思いを巡らし感じることができる。

それを楽しむことができるのだ。


2020年も残りわずか。


目の前の事をこなしながらも、実際に今年の終いを整え、身の回りをしつらえ、年神さまを迎える準備に移っていく。

その大人たちの様子を見せながら、子ども達にも同じ経験をさせる。 そして時に手を止め、今だからこそ出会う天体ショーを実際に楽しみ、思いを巡らし、言葉を交わすのもいいのではないかと思う。


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(20201223 更新)

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