タイトル:「脳」と「心」に効く対話

なぜ?対話にこだわるのか。

前回は、まほらboがアナログにこだわる理由を解説しました。今日は、対話を重視する理由をお話します。

オンラインまほらboで、アナログ教材を重視する理由については、人間の情報処理モデルを使って解説しました。対話を大切にするのも、認知科学的アプローチがその理由になっています。これも高い学習効果があると考えるからです。

新しい学習指導要領でも「主体的・対話的で深い学びの実現」と「対話的学び」が重視されています。それは子ども同士の対話、先生や周りの大人との対話が、自分の考えを広げ深めることにつながると考えられるからです。


東京大学名誉教授の市川伸一先生が提示されている「人間の情報処理モデル」を、あらためてみてみましょう。


学習における「対話」の役割り

学習指導要領で示される対話の例は、「協働して社会に見られる課題を解決している姿を調べたり、実社会の人々の話を聞いたりすることで自らの考えを広める」とか「あらかじめ個人で考えたことを、意見交換したり、議論したりすることで新たな考え方に気が付いたり、自分の考えをより妥当なものとしたりする」ことが、あげられています。

つまり、入力された情報を処理する過程で、対話は、他者の体験とも照らし合わせ、他者の思考に触れさせ、常に知識を更新することを促すからです。しかも「対話」ですから、入力と出力を繰り返すため、学習速度が加速されます。おそらくAIがディープラーニングという処理をするよりもっと高度で複雑な情報処理が、脳ではされています。

脳は嵐の中で活性化する

仲間と「わーわー」話していたら、突然面白いアイデアが飛び出したという経験は多くの人にあるのではないでしょうか。夢を語り合っていたら、いつの間にか実現したプランも多いと思います。今は飛沫感染を避けるための工夫が必要ですが「付箋」などのツールを使いながら、うまく対話する工夫が求められます。

もちろんアイデアを出すだけではなく思考を深めるのにも対話は用いられてきました。ソクラテス的対話、P4C(子ども哲学対話)は、まさに対話により思考を広げ深める活動です。こういった活動を効果的に行うためには、それなりの技術や知識が必要です。まほらboでは、そういった対話スキルも身に付ける取り組んでいます。次回は「自立」について。


では、また。

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