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  • 執筆者の写真tamafo

如月、早春。春はきた。

更新日:2021年1月31日

〝きさらぎ〟〝そうしゅん〟


いずれも2月の呼び名。


和風月名で「如月」を「きさらぎ」と読む時、寒さ残る2月に衣を重ねて着る…つまり更に着る「衣更着」が呼び名の由来である事から今の寒さに目を向けている事がわかる。

寒さが一層厳しくなる、と。


ではもう一つの「如月」という2月に充てた漢字。

これについて調べてみた。

その由来は中国の2月の異名である「如月(にょげつ)」であるという。

しかしながらその意味は日本でのそれとは違い、〝寒い冬が終わり、春に向かって万物が動き始める時期〟という。


2月の季語、「早春」の風景を感じる。


「春」がつく言葉でいうと1月なら「向春」、3月なら「陽春」。

こう並べると「早春」の文字の中に厳しい寒さの中でも草や木がわずかに緑を帯びる部分を見つけることができる季節の訪れを感じることができる。


雪がまだ舞い、寒風が吹き抜ける中でじっと佇む堅い鱗片に覆われた冬芽に、ほんの少しの膨らみを見つけた時のあの喜びを思い出させる。

まさしく「如月(にょげつ)」である。


季節の移ろいを体で感じる事。

厳しさの中にもある次への手立て。準備。

それらに気づく事は生きる命を感じ、とても嬉しい。


それを体で心で感じ受け入れたなら

目に見える形で表現してみよう。


冬の寒さを払い、春がきたことを喜ぶ花と言われる椿を飾る。

2021年から2月2日に訪れる節分には豆まきを行う。

世の鬼をおさめ、自分の鬼を祓う。

二十四節気の1年の始まりをより良く迎えるために

節分で区切りをつける。

そうして迎える2月3日。


立春。一陽来復。


また新しく心を決める日がやってくる。

厳しい寒さの時期に見つけたものは何か。

自分が芽吹かせたい、育てたいものに出会えているのかと、また向き合える。


親子でそういう時間を過ごすことの大切さ、

親が自分に向き合い丁寧に過ごす様子を見せる大切さをぐっと感じる今日この頃である。


===== 参考関連ブログ: 【二十四節気】季節とともに自分と向き合うタイミングを持とう

◆小寒から大寒の寒さタケナワの季節に

(20210131更新)







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