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自分に必要な助けを求められることも自立



 大学生になってから,子どもたちと関わる様々な経験をしてきましたが,その場にいらっしゃる大人の方との関わりも,それに負けないくらい私にとってとても大事な経験です。1日の振り返りの時間,ミーティングなどで話をする機会も多く,学びがたくさんありました。中でも、子どもの「自立」というのが,すべて自分だけで自分のことをできるようになる,という意味ではなく,自分に必要な助けを求められることも自立だ,という考え方は強く心に残っています。


 最近,学童保育所でその大切さを実感したことがありました。


 2~3か月前にある女の子のお母さんから,お友達に急に驚かされたり,からかわれたりするのが嫌だと言っている,と報告を受けたことがありました。それを受けてスタッフの中で話題になったのは,その子にとってここは相談しやすい場所になっていないのかもしれないということです。お母さんに相談できることは良いことですが,同じ空間にいたスタッフに現場で話をしてくれた方がその場で対応ができ,その子のためにもなります。その後は,個別対応で「困ったことがあったら言っていいんだよ」と伝えることと,自分が遊びだと思ってしていることでも嫌な気持ちになる人がいるかもしれないよという全体への指導をする形で終わっていました。

 その後私は,その子に意識して話しかけたり,さりげなく近くにいて様子を見たりするようにしていました。

 すると先日,たまたま私と2人になったときに、「さっき○○くんにからかわれた…」と小さな声で報告をしてくれたのです。困っていることを伝えてみようと思ってもらえたことを嬉しく思いながら,ゆっくり話を聞く時間をとることができました。最後に,「教えてくれてありがとう」と伝えると,とても安心した顔で遊びに戻っていきました。


 自立というのは,自分で自分のことをできるようになることだと言えますが,それは人に頼ってはいけないというわけではないのです。普段から子どもたちとコミュニケーションを丁寧にとり,「先生にならちょっと言ってみてもいいかも」「頼ってみようかな」と思ってもらえる先生になりたいと改めて強く思いました。


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