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模範解答ほど恐ろしいものはない



まほらboで国語を担当しているゆか先生です。

私は「文章力養成コーチ」という肩書きを持っています。


昭和の時代では「文章力」と言えば、小説家のような素晴らしい表現を指しました。

でも令和の今は、違います。


文章力とは、「自分の思考を相手に伝える力」のこと。

学校だけでなく、社会に出てからも、いえ死ぬまでずっと必要な力です。

でも日本の国語教育は、ずっと「読解」ばかり。

作者の気持ちなんて、作者以外知らないし、

登場人物の気持ちにいたっては、無理やり一つの解釈「正答」を押し付けられてきました。


人によって解釈は違うし、それらの深さや、ましてや表現方法なんて、十人十色。


でもどうですか? 学校で国語の問題を採点する時「模範解答」以外の答えを認めて、どうしてそういう解答にしたのか、子どもたちと話し合った記憶はほぼないでしょう。


「模範解答」ほど恐ろしいものはありません。

模範解答とは、「試験にこんな問題が出たら、とりあえずこう書こう」というもの。

私は、このからくりに小学生から気が付いていたので、国語はほぼ満点でした。

では、そんな読解の得意な私が、果たして人の心が読めるようになったか、行間も読めるようになったかというと、そうでもありません。

むしろ、空気が読めない人種(笑)


今私が子供に伝えたいことは、徹底的に自分と対話して、出た答えを信じるということ。

明らかに自分と相手が違う場合は、まずお互い認め合い、会話を重ねること。

そういうことです。


Photo by Henley Design Studio

ケーキの食べ方の模範解答って何?って思ったらこんな画像が浮かびました。

彼にとっては正解でしょう?

でも、教科書だったら何て書いてありますか?(笑)

そういうことです。


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