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小学生、貧困を考える

執筆者の写真: まつしまゆかまつしまゆか


まほらbo、国語担当の松嶋です。

9月の国語のテーマは「貧困」です。


私の授業のオープニングは「今日は何の日」というコーナーですが、9月1日でしたので、防災の日、防災用品点検の日を紹介しました。


みんな、どんなもの、用意している?

そんな話もしました。

私は9月1日ではなく、東日本大震災の経験から、毎月11日を点検の日にしています。

前回の11日には、カップ麺の賞味期限が切れそうだったので、食べたという話をしました。でも、それが美味しくなかった。実はカップ麺の入れ物は、周囲のにおいを意外と吸収するのですね。

賞味期限が切れてしまっているものが冷蔵庫に入っている時もあるし、なんか、先生、だらしないのかも~と(笑)


実はこれは布石です。


世界では、極度の貧困状態(1日あたり1.9アメリカドル以下)で暮らしている人は7億6700万人、そのうち約半数が子どもです。


ふ~ん


じゃなくて!(笑)

計算してみましょう。


1.9米ドルは、今のレートで200円ぐらいです。

んー、コンビニおにぎり2個ぐらい?足りるかも?

ちがいますちがいます!

衣食住、全部で200円です。


税金もあり、単純には比較できませんが、例えば、ざっくり家族の合計年収を365日で割り、家族の数で割ってみてください。


日本の平均年収は441万円です。共働きだと2倍。882万円ですよね。

365日で割ると24,164円、4人家族で割ると、6,041円です。


本当にざっくりですが、どれだけの差か分かりますよね。


動画では、アフガニスタンの子どもの訴えを皆でみました。

ごみの中から金属の破片を見つけて売る。それでパン1斤買える。

そんな動画です。


1日6000円で生活する日本の子ども。1日200円で生活する貧困の子ども。その差30倍です。何もかも30分の1の状態を想像させます。



貧困だと、お腹がすく以外に、どんなことが問題?


子どもたちからは、どんどん意見が出ました。


少ない食料などをめぐって争いがおこる。

病気がはやる。治せない。

習いごとなど、自分のやりたいことができない。

学校に行けないので、読み書き計算が分からず、だまされたり、盗まれたりする。


す、すごい……。まほらboの生徒は想像力がありますね。

あっと言う間に、私の想定を超えた域まで達しました。



どこでもドアがあるといいのにね


どうすればいいだろう。ぼくたちには何ができるだろうという時にも想像力が必要です。

「先生はどこでもドアがあればいいのにな~ってと思います。」

そう話すと子どもたちは「そうだね!」という顔になります。

もちろん、どこでもドアはまだ発明されていません。

でも、同じ発想で助けることができるんですね。


次回はその発想の話と、日本における「相対的貧困」についてです。


まほらbo、9月スタートしています!

休校措置中にも開催していましたので、正確には「再スタート」になります。

コロナの感染状況によってはオンラインのみになることもあります。

希望する方は「本登録」をお願いします。

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