• まつしまゆか

書ければ読める



上手に文章を書きたい。伝わる文章を書きたい。こう思う人は多いです。子どもだって同じです。ところが、学校では、あまり書き方を教えません。教えないのに読書感想文を書かせたり、学校行事のあとに感想文を書かせたりします。そして、授業といえば読解ばっかりです。


さて、私は作文を中心に国語の授業をしています。作文の書き方を教えるわけですが、作品が仕上がるまでの過程で、様々な国語的要素を使います。


まず「何をどう思ったか」を書かせます。最初は短い単語しか出てこない子どもも「ん?」の一言で言い直してきます。「つまり?」「〇〇っていうこと?」「もっと聞かせて」なんて言葉をかけると、伝えたい気持ちがわっとふくらみ、違う言い方をしてきます。文になっていくのですね。


次にそれらを紙に書く段階で、漢字の学習が活きます。漢字って、漢字のために漢字を覚えているわけではありません(笑)


「ああ、じぶんのいけんをつたえやすくするために、わたしたちはかんじをべんきょうしているのか」

「ああ、自分の意見を伝えやすくするために、私たちは漢字を勉強しているのか。」

そんな気づきもありますね。


また、作文には、同じことを伝える時に、違う言葉を使う機会もあります。もっといい表現はないのか考えられるようになったらしめしめです(笑)


そして、文がぱらぱらと出来上がってくると、子どもにも欲が出てきます。どういう順番で説明すると、相手がすっと分かってくれるかな? そう考えるようになります。そう、構成です。構成は、回数を重ねるごとにうまくなっていきます。子ども自身にもそれが分かるので、さらにうれしくなってくるのですね。


このような学習を通じ、子どもたちは「書ける」ようになっていくのです。そうすると、今度は、学校が必死になって、教科書に傍線を引かせているような読解の授業をしなくても、子どもたちは作者の意図はどこに書いてあるのか、そもそも結論は何なのか、作者がこの作品を通じて何を話そうとしているのか、見えてくるのです。


書ければ読める


私はそう信じて指導しています。


追伸

漢字学習も同じで「読み」は特殊な読み方をする漢字以外、あまり教えません。漢字も書ければ読めるのです。


例えば、今月のまほらbo国語テーマ「貧困」



この「貧困」という字を書かせました。「貧」は5年生の漢字、「困」は6年生の漢字です。なぜこの漢字を高学年で習うのかというと、「貧しい」「困る」という概念が育っている年齢だからなのですね。よく、3歳で書ける子とかいますけど、それは漢字を記号として覚えているだけです。もちろんあとで意識の方が追い付くので、覚えておいて損はありませんが。

この「貧」は「分」と「貝」からできています。「貝」はお金に関係がある漢字で使う部首であるということ、「分」は分けることを伝えます。すると「お金を分けたら貧しくなった」という意味が分かると思います。「困」は木が縛られている様子からできた漢字。

そうやって豆知識も入れていくともう「貧困」が書けるようになります。そして書けた漢字は読めないということがほぼありません。ここでも「書ければ読める」の法則が働いています。


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