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二十四節気:冬至を前に。

執筆者の写真: tamafotamafo

更新日:2020年12月31日

生活の知恵と畏敬の念

旧暦で季節を表すために用いる言葉「二十四節気」。1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められている。

この二十四節気の起点となっているのが冬至で、古来より冬至を観測することで暦を正してきたという。

そして、二十四節気はその瞬間を指すこともあればそこから始まる期間の約15日間を指すこともある。

2020年の冬至は12月21日。次の小寒が1月5日なので1月4日までが冬至の期間である。

ちなみに2021年、2022年の冬至は12月22日である。


一年で一番日が短く夜が長いといわれる冬至だが、実際に日照時間はどのくらい違うのか調べてみた。


〝東京は、夏至と冬至で日の出時間が2時間20分、日の入り時間が2時間30分程度違います。

夏至の日照時間は14時間30分程度、冬至の日照時間は9時間45分程度ですから、夏至のほうが約5時間も日が出ている時間が長いのです。


夏至:日の出4:26 日の入り19:00

冬至:日の出6:47 日の入り16:32〟


約5時間もの日照時間が違うというのだから改めて驚く。


時計を見て分刻みの時間を過ごすことがなかった古来の人たちが、次第に暗い時間が伸び、寒さを感じている時に訪れる「太陽の力が一番弱まる日」にどれだけの恐れがあっただろうか。だからこそ再び太陽が力を取り戻し、強まっていくことが今度はどれほどの心の支えになったことだろうか。

冬至が「太陽が生まれ変わる日」と捉えたというのも頷ける。

日本や中国では、冬至を別名「一陽来復(いちようらいふく)の日」と呼び、太陽のパワーとともに運も上昇すると信じられていたのだ。


そして悪い「気」を追い出し、寒い日々に負けずに無事に春を迎えられるよう、ゆず湯に入って体を温めたり、栄養のあるかぼちゃを食べたりする風習が生まれたという。


実際にこの時期体の基礎代謝は低下し、体温が下がるといわれている。

だから人々は体を温め、気を緩め、巡りをよくし、栄養を摂って心と体をほぐしながら、ここからの新たな始まりを願ってきたのだろう。

季節の移り変わりと心と体の変化の機微を実にうまく調和させる風習は知識として知るだけでなく、その知恵を実際に生かすことが大切だ。


そんな思いからまほらboでは「二十四節気」を取り入れている。



今回の自分でつくる

〝もぐもぐタイム〟は「いとこ煮」。

かぼちゃは、本来夏の食べ物だが、保存がきくことで、野菜が少ない冬にこそ頂くという賢人の知恵を生かす。

体内でビタミンに変化するカロチンがたっぷり含まれている。体の冷えを改善し、むくみを取り、免疫力を上げる。また、育毛効果もあり、お肌をつやつやに、血管をしなやかにする。元気に冬を越せる栄養たっぷりの野菜なのである。


そしてこの料理名の由来だが、かぼちゃの他に根菜や豆など、地域によって取り合わせは様々だが、硬いものから順に、追い追い(甥甥)入れて銘々(姪姪)に火を通しながら煮込むことから親戚の意味である〝いとこ〟を思い浮かべて〝いとこ煮〟というようになったとかならないとか。諸説あるらしいが、日本人らしい語呂合わせは楽しくてこの話自体は私は好きだ。


味付けは地域差で甘いのも、あまじょっぱいのもあるが、今回は甘い〝いとこ煮〟。


オンラインでの調理という事もあり、事前に親子で下ごしらえをしていただき、レンチンレシピで行うことにした。


◆冬至のいとこ煮

◉〈材料〉

かぼちゃ        4分の1個

あずき缶        200g前後の缶 1缶 

しょうゆ        小さじ2 

水           30~50㏄


◉〈手順〉

①かぼちゃのワタと種を取り、軽く濡らし、ラップで包みレンジする(600Wで約3分)

 適当な大きさにカットする

②ゆで小豆の缶を開けて、器に移しておく

③耐熱ボールに①と②としょうゆと水30ccを入れレンジにかける(600Wで約3分)

④何度か混ぜながらカボチャの柔らかさ加減を確認し、水分を飛ばしたり足したらしながら仕上げていく。

⑤最後に味を整える。


ちなみにカボチャはワタも種も食べられる。

もちろん皮も残さず頂けるがそのレシピはまた今度。


成功体験を積み重ねるプロセス、調理

子どもの成長に大切な〝自主性〟〝集中〟〝達成感〟が調理にはある。

教科や生活を支える明るく前向きなマインドを育てていく。

食事は毎日のことだから、そのチャンスはいつでもある。


お仕事として任せてみる。

一緒に楽しむ。

新たなメニューにチャレンジしてみる。

頂くときに感謝を伝える。

そして今回のように冬至を前に二十四節気を知って、感じ、調理を体験し、家族で味わう。

季節やイベントに先駆けてその意味を知り、メニューを考え本番を迎えるということをぜひ生活に取り入れてほしいと思う。


ほかにも、お子様とすぐ作れるコツも一緒の調理レシピのブログはこちらから(随時更新中)



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